知念正美先生の棒の振り方は、古いビデオを見ると、棒を前半後半に分けて投げるような・釣り竿を投げるような振り方はしていなかったようです。右手左手の幅はあまり変わっていません。(youtubeに動画あるんだ!)
鍬をふるように、肩口から地面に向けて一気に振り下ろすような振り方であるそう。
もうひとつ特徴的なのは、振り切ったあと、前手の右手が棒の先端間際まで持っていき構え直す点もあります。
これが、「棒の先端を相手に掴ませないため」などという説明もあるようです。
バッチリ構えてて、あるいはしっかり打ち込んで棒の先端を取られる、というのはかなり問題があるように思われますが...
2023無想会セミナー冬期では、ほんの少しだけ棒の雑談もありました。(5分くらい)
知念正美先生が先端近くまで棒を握りなおす理由について、
知念先生は棒を鍬のように地面に向かってぶっ放すから、そのままだと前につんのめって回転してコケてしまうので、倒れないために前に踏ん張っていくから、前手の位置が先端近くになるのだ、
という説明を受けました。
※棒は全然わからないので、多分こんな説明だったはず、程度の記憶しかありません。詳しく知りたい方は次回来年5月頃のセミナーに参加されて下さい。
ところで、野球の投手は、腕を振り切った後、体が上や前に伸びます。
知念先生の棒の前手の話を聞いて、2枚目のように伸びるのは前にこけないためなんだな、と思いました。
当たり前ですが、1枚目のように振り切りっぱなしだと、体が回転して顔から地面に激突します。それを避けるために伸びるのでしょう。
さて、同じ23冬期セミナーにて、クーシャンクーも習いました。
クーシャンクーのシグネチャームーブ・飛んで1回転は、無想会では蹴って押し込んで内股です。
前蹴りは膝蹴りに。後ろ交差からの諸手突きが、押し込み。旋風脚的な1回転が内股です。
この時の相手の投げ方は、鍬を振るような棒の振り方と全く一緒だと思います。
棒が相手になって、内股の脚の跳ね上げはあくまでアシストで、メインは後ろに交差した脚の膝の抜きで、鍬振りやピッチングよろしく相手を地面に向けてぶっ放すような感覚になりました。
しかも蹴って・押し込んで・内股、の流れが、足がつくときにはもう次の動作が始まっている感じで、パパパンッ!と大変小気味よく、この内股は大好きです。
昔、沖縄同好会の浜口さんに「棒は投げの練習になる」と言われた意味が少しだけ分かりました。