無想会セミナー2023冬期
終始広背筋のかかりが甘いことを指摘されました。
後日、自分の突きの動画をスロー再生で見てみると、行きと帰りで肘の軌道が異なっていました。
帰りの軌道は、行きより肘の位置が高くなっていたのです。そしてその埋め合わせをするために、肩を上や後ろにずらして拳を元の位置に戻していました。
肩が前後あるいは上に動くということは、広背筋が緩んだということを意味します。言い換えれば肩・肩甲骨は固定されねばなりません。そして、当然ですが、上腕の長さは変わることがありません。
すると、肘の先端の一番薄いところが通るべき場所というのは、肩を中心とし上腕の長さを半径とした球の表面上なのではないか、と思います。
その球の表面より内や外に肘の先端が行ってしまえば、それは中心たる肩が動いた、すなわち広背筋が緩んだということだと言えるはずです。
事象を単純化し正中線に帰着させる日本武道とは反対の方向に考えが進んでいるようで嫌なのですが、正中線を意識して考えれば、正中線と天地線に向けて肘の先端を目一杯引っ張り続ける、ということかもしれません。
そして、広背筋が脊椎に付着する都合上、腕もまた重力に真下に引かれる都合上、脊柱方向と重力方向の合成が起こり、肘の先端は球の表面を蛇行するのでしょうか。
胸元に拳を引いた状態から突きが始まりますが、行きは背面から肘の先端で地面をえぐるように・丹田のあたりをえぐるように、肘を落としながら突いて、帰りは、12to6の肘打ち下ろしの如くこれもまた地面をえぐるように・自分の丹田に肘を打つように練習します。